歌う竜崎










  2人の住む町です あの窓から身を乗り出すと とおくに海がみえます




  あの洗濯物は竜崎が干しました てきぱきとはいきませんが 丁寧に干します



  料理する月をじっと見るのが大好きな竜崎



  作っていたのはオムレツでした 竜崎のはケチャップじゃなくてジャムです



  月の仕事は 南フランスの建築の研究です
  教会の改装中 古い年代の基礎が出てきたという知らせを受けて
  師匠のアイバー教授と一緒に調査中



  竜崎は児童文学作家です
  推理もののシリーズを書いています
  ややこしいトリックでも 誰にでもわかりやすく書くので 子供から大人まで世界中で親しまれています
  普段はこうやって床の上で作業します

  あのとき座っていた椅子は 月が部屋に帰ってくるのを待つ専用のものです



  世界中で出版されていますが 著者の素性はあかされていません
  著者自身が各国語版をすべて書いていることから 数人の創作集団と思われています
  グッズ展開もされています



  あの窓から見える海です
  裾が濡れてもまるで気にしない竜崎
  靴だけは月に言われて脱ぎました



  あの磯の近くは小さなヨットハーバーになっています
  何度もかもめにパンをあげているうちに 手から直接取るようになりました



  海を堪能したあとはいつものカフェで